忘れない、夏 2006
 非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディングvol.9
日時:2006年8月14日(月)

開場 17:30 開演 18:00

場所:全労済ホール/スペース・ゼロ

(スペースゼロの地図は以下をご参照下さい)
http://www.spacezero.co.jp/access/index.html
渋谷区代々木2-12-10全労済会館  TEL 03-3375-8741(代)
JR新宿駅南口より徒歩5分、 京王線、都営大江戸線、都営新宿線の新宿駅6番出口より徒歩1分

主催:非戦を選ぶ演劇人の会
特別協賛:全労済ホール/スペース・ゼロ
問い合わせ:非戦を選ぶ演劇人の会(青年劇場内03-3352-6922
平日10:00〜17:30のみ)
入場料金(全席指定):1500円 中高生:1000円 小
学生以下:500円
チケットぴあ:0570-02-9999 Pコード:371-163(7/29前
売り開始)

構成・演出:渡辺えり子

一部「動物たちが消えた日」リーディング

戦時下の動物たちの姿を描く、渡辺えり子の新作。(人形とマイムと歌と音楽を交えたリーディング)

対談「井上ひさし×渡辺えり子」

 憲法九条と日本と世界の平和について語る。
二部「日本の戦争」リーディング
 昨年12月に上演し好評をいただいた、1941年12月8日の真珠湾攻撃・開戦前から敗戦までの人々の姿を描いた、再演。

出演予定者(五十音順):明樹由佳、麻丘めぐみ、稲荷卓央、宇梶剛士、大沢健、小澤浩明、片岡弘貴、木内みどり、草野徹、小林達雄、沢田知可子、田根楽子、土屋良太、鳥山昌克、中山マリ、西山水木、根岸季衣、野中友博、平沼寧、広戸聡、深沢敦、藤本浩二、船津基、松元ヒロ、毬谷友子、丸尾聡、森山直太朗、山崎ハコ、結城孫三郎、渡辺えり子、渡辺流演劇塾塾生 他

演奏:小野澤篤、吉良知彦、小峰公子、近藤達郎

舞台美術:加藤ちか 音響:鶴岡泰三 舞台監督:金安凌平
照明:竹井崇(タケスタジオ)

チラシデザイン:JOYS 協力:ポスターハリス・カンパニー
非戦を選ぶ演劇人の会実行委員:永井愛、渡辺えり子、斎藤憐、坂手洋二、福島明夫、丸尾聡、篠原久美子、西山水木、野中友博、関根信一、明樹由佳、くまがいマキ、中山マリ、宮島千栄、小澤浩明、清木場直子、一倉梨紗、猪熊恒和、常田景子、朝倉摂、林光、三田和代、高橋長英、加藤ちか、西川信廣、根岸季衣、松岡和子、杉浦久幸、今泉ちえこ、金安凌平

会のホームページ http://hisen-engeki.com/
会のメールアドレスinfo@hisen-engeki.com

カンパ募集中!!(一口¥1,000より)
この会の運営は全てカンパによってまかなわれています。
郵便振込先 加入者名:非戦を選ぶ演劇人の会 口座番号:00110-3-371079


関連の平和のためのイベント
おやすみ世界のこどもたち 主催:ラ カンパニー アン 
日時:8/30(水) 19:30開演 会場:青年劇場スタジオ結(YUI) 
問合せ:03-3352-6922(青年劇場)
他の演劇、音楽イベントの詳細は、決まり次第、随時、以下に掲載します。
http://hisen-engeki.com/
8/14(月)全労済ホール/スペース・ゼロさんの 特別協賛で行なった9回目のピースリーディング 「忘れない、夏 2006」は、補助席なども含め場内満員で、 客席にお入りになれなかったお客様はロビーのモニターで無料 で 見ていただくようご案内出来まして、いらしていただいた方を 一人もお帰しすることなく、盛況のうちに会を終了致しました 。

第一部の「動物たちの消えた日」は戦時下に、毛皮を剥いで、 戦地の兵隊さんの外套をつくるため、と言われ、泣く泣く 愛犬を引き渡す少女の話や、薬殺が出来なく、餓死や撲殺に よって殺されていった動物園の動物たちの話が、当時の 人々の言葉によって語られ、客席の涙を誘いました。

第二部の「日本の戦争」の再演は、真珠湾攻撃の前後から 敗戦までを、当時の様々な立場の人間の言葉によって構成し、 おとなたちだけでなく、子どもたちの視点、差別されるもの、 差別するもの、弱者が生きていくために、少年戦犯と呼ばれる ようになる状況などを描き、場内から時に笑い声が、 時にすすり泣きが聞こえ、最後に語られる 「あたらしい憲法のはなし」のわかりやすいことばに、 多くの人が耳を傾けました。

俳優たちのリーディングだけでなく、人形やマイムや、 ミュージシャンたちの繊細で力強い演奏や歌声も とても感動的でした。また、井上ひさしさんと渡辺えり子の 対談も、いのちの値段の問題、戦争犯罪者と日本人の 関係など多岐に渡り、場内を沸かせました。

赤ちゃんを連れた若いお母さん、小学生や高校生、車椅子の方 や 目の不自由な方など、様々な方が会場に来て下さいました。 多くの参加者の皆さんと、この会を支えて下さった多くの 関係者の皆さんに心より御礼申し上げます。

今回、パレスチナの子供の里親運動の事務局の方から チラシの折り込みのご相談を受け、レバノン緊急支援を されていることを知りました。過去にも二回、JVCを 通して、非戦を選ぶ演劇人の会は、合計200万円、 イラクのファルージャの緊急支援に寄付してきました。 実行委員で相談の結果、昨年の8月と12月のリーディングの 収益や、郵便口座へのカンパの20万円と、8/14会場での カンパ15万円、計35万円をこのレバノン緊急支援に 寄付することに致しました。(8/14の収支が黒字になれば 、 そこからも、もしかしたら、追加で寄付することが出来るかも しれません)空爆で殺された一般の市民、とりわけ、全く 罪のないこどもたちの命や普通の生活を援助するため、 食糧などの援助に寄付があてられるとのことです。
(詳細は以下のサイトをご覧下さい)
HP : http://www5e.biglobe.ne.jp/〜JCCP
(〜を半角に変換してください)

また、以下にレバノンの現地情報があります。
http://www5e.biglobe.ne.jp/〜JCCP/letter_crisis.htm(〜を半角に変換してください)

61年前の8月14日は、東京に最後の大空襲があった日だと 、 リーディング台本で引用した小田実さんはおっしゃっています 。

世界中のあらゆる場所から、空襲も殺戮も消える日が来る事を 祈っています。

非戦を選ぶ演劇人の会は、「共謀罪法案」に反対する
NGO・NPO共同声明文に賛同致します

http://www.greenpeace.or.jp/info/features/civil_liberty/


市民社会の自由をうばう共謀罪に“Say NO!”
共謀罪」に反対するNGO・NPO共同アピール


私たちは、さまざまな問題に取り組んでいるNGO(非政府組織)です。私たちは平和・環境・人権を尊重し、社会的正義の実現と持続可能な社会づくりをして、地域や海外の市民社会とともに幅広い活動を展開しています。

現在、国会では私たちの活動と組織の存続そのものを脅かす共謀罪関連法案(「犯罪の国際化及び組織化並びに情報処理の高度化に対処するための刑法の一部を改正する法律案」)が審議され、可決成立する危険が高まっています。共謀罪関連法案は、2003年にはじめて国会に提出されましたが、従来の刑法の原則を根本的に変えてしまうという性格のため、これまで二度にわたって採択できませんでした。そして、今度の国会に再び提出されています。

共謀罪を法制化する表向きの名目は、テロ対策の国際条約に国内法を合わせて国際犯罪組織を取り締まるというものですが、その内容は大変危険なものです。共謀罪で立件できる犯罪は条約が定める条件より大幅に広く、610種類を超えています。たとえば市民団体はじめNGO・NPOが意見や政策提言を政府や企業に届けようとした場合、その行為そのものが、場合によっては業務妨害にあたるとされ、その協議に加わった市民団体やNGO・NPOのメンバーが共謀罪で逮捕されるという危険性は否定できません。しかも、これまでは犯罪行為の実行がないうちは処罰の対象にならなかったものが、共謀罪ができると「相談した」だけで処罰が可能になります。共謀罪は、市民活動そのものを脅かし、市民の言論を封じて市民社会の広がりを妨げる悪法です。

この法案は、計画に加わっても実行前に自首した人は刑を減免されるとなっているため「密告」を促し、市民団体やNGO・NPOの会合自体を破壊するものです。このような法律が制定されれば人々のあいだに不信や密告への恐れが広がり、「表現の自由」「言論の自由」が制限され、市民の声や活動を社会に届けることが難しくなります。

日本では、1998年に初めて「特定非営利活動促進法(NPO法)」が成立し、その後、ボランティアや市民活動への関心の高まりとともに、多くのNPOが設立され市民が活躍しています。しかし、共謀罪はこのような市民社会の広がりや活力を奪いかねず、私たちはその事態を見すごすわけにはいきません。日本社会の未来にとっても、それは大きな損失ともいえるのではないでしょうか。

また近年、海外における日本のNGOのさまざまな活躍やつながりは、国際協力の新しい形を生み出しています。教育や医療の人道支援や災害救援、自然環境保護など、現地の人々のニーズに応えるNGOを中心とした市民社会の活動や持続可能な社会づくりは、いま、地球規模で求められています。にもかかわらず、国際社会に大きな責任をもつ日本が、共謀罪によって、NGOをはじめ市民社会による具体的貢献を縮小してしまうことになれば、世界に対する社会的責任放棄となるでしょう。

市民の言論が守られることは、民主主義の根幹であり原則です。自由にものが言えない、活動ができない社会は民主主義を崩落させるばかりか、人権尊重を追及する国際社会の流れに逆行するものです。

市民はじめNGO・NPOの活動の存続を危うくする共謀罪法案に、私たちは強く反対します!


TOPIC
ピースリーディング 「言論の自由を考える5・3集会」
非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディングvol.9
ドキュメント 『ガーダ ーパレスチナの詩』上映情報
『ファッルージャからの証言』の通信販売
賛同・協力
共同アピール
◆「九条の会」
◆「市民意見広告運動」
◆「九条広告支援の会」
◆公立学校における「日の丸・君が代」強制に抗議し
 教職員に対する処分の撤回を求める共同アピール
◆イラクに駐留する自衛隊の即時撤退と
 自衛隊によらない復興支援の継続を求めるアピール

『ガーダ ーパレスチナの詩』上映情報
昨年12/8の会でも一部上映しました古居みずえ監督の『ガーダ ーパレスチナの詩』が、ゴールデンウィーク前後から各地で公開される予定です。(渋谷のUPLINK Xでロードショー、他順次全国公開)

内容(試写状紹介文より):
1988年7月、ひとりの女性ジャーナリストが戦火のパレスチナで取材をはじめた。古居みずえ・当時40歳。大病を経験し、それまでのOL生活から人生を大きくシフトした。以来、17年間、記録した映像は500時間。女性やこども、老人たち・・・戦場だけではない人々の日々の暮らしと闘いをとらえた。本作では主人公・ガーダの結婚・出産、そして、自らの生き方を歩み始める23歳から35歳までの12年間を縦軸としながら、パレスチナの過去・現在・未来を描いている。これまであまり紹介されることのなかった自然豊かなパレスチナの風景をバックに、語り継がれてきた素朴な歌の数々が紹介される。きびしい状況に追い込まれながらも歌うことを忘れない、ほがらかな老婆の顔に刻まれたシワが美しい。

 古居の単独取材による映像を、「A」「A2」(森達也監督)や「Little Birds ーイラク 戦火の家族たち」(綿井健陽監督)を手掛けた安岡卓治が編集。長年、古居の取材を支えてきたアジアプレス・インターナショナル代表・野中章弘が製作として参加。映像ジャーナリズムが映画へと昇華した珠玉の女性映画。

2005/DVCAM(NTSC)/106分/日本 安岡フィルムズ/
アジアプレス・インターナショナル

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『ファッルージャからの証言』の通信販売
昨年12/8の会でも一部上映しました『ファッルージャからの証言』の通信販売が始まりました。詳しくは、下記をご覧ください!

ドキュメンタリー映画『ファッルージャからの証言』DVD版

2005年/イラク/33分/日本語字幕付/付属パンフレット(32ページ)付

制作:アル=キターフ芸術プロダクション
日本語版制作:『ファッルージャからの証言』日本語版制作委員会

★頒価:2500円+送料200円(2枚以上は送料無料)
★5枚以上注文の場合は委託料金扱い:1枚 2000円
★ライブラリー価格:5000円

◆2004年11月、米軍はイラク中部の町、ファッルージャを包囲攻撃し、数千人にのぼる住民を虐殺しました。
◆このドキュメンタリー映画は、包囲下のファッルージャに潜入して撮影された映像と、虐殺を生き延びた住民たちの目撃証言をもとにした貴重な映像作品です。
◆この日本語版の売上げの利益は、イラクの「女性の意志委員会」などへのカンパとします。

◆DVD版(日本語字幕付)販売元・問合せ先
〒545-0052
大阪市阿倍野区阿倍野筋3-1-27-401
イラク・フォーラム事務局
*電話:090-9273-4316
*fax:06-6624-2835
*電子メール:ysige@hotmail.com

◆ご注文方法
*電子メールまたは電話・ファクシミリにて;
  注文枚数/お名前/ご住所/電話・fax番号
 をお知らせください。
 その上で、下記の口座にお振込みください。
*通信欄に「DVD注文 ○枚」と明記してください。
*郵便振替口座
  口座番号:00910-3-150489
  加入者名:イラク・フォーラム

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「言論の自由を考える5・3集会」

日時  2006年5月3日(水・祝)
    午後1時開演(開場12時30分)〜午後5時終演予定
場所  兵庫県立芸術文化センター・中ホール 
    (阪急西宮北口駅南改札口すぐ)


メーンテーマ 「戦争と平和」

●第1部 朗読劇「ボクの戦争」
      台本 渡辺えり子 演出 深津篤史
      出演 渡辺えり子、根岸季衣、西山水木、わかぎゑふ、大阪現代舞台芸術協会有志、
          沢田知可子(歌)、金子飛鳥(バイオリン)、小野澤篤(ピアノ)


●第2部 パネルディスカッション「憲法九条のいままでとこれから」
      コーディネーター 田原総一朗
      パネリスト 小田実(作家)、土井たか子(元衆議院議長)、渡辺えり子(劇作家・演出家・女優)

◇入場無料(ただし参加には事前の申し込みが必要)
◇参加ご希望の方は、必ず1人につき1通ずつ、往復はがきに住所・氏名・年齢・職業・電話番号・
 返信用あて先を明記の上、下記までお送りください。4月20日(木)必着で、応募多数の場合は
 抽選いたします。当落の発表は返信用はがきの発送を持って代えさせていただきます。
◇車椅子の方、託児所をご利用の方はその旨も明記してください。3歳未満の乳幼児の来場はお
 断りさせていただきます。

●お申し込み宛先 〒530-8211 大阪市北区中之島3-2-4 朝日新聞労働組合内「第19回 5・3集会事務局」宛
●お問い合わせ  事務局(06-6201-8409 土日祝を除く午前10時〜午後5時)
※ご提供いただいた個人情報は、「5.3集会」開催の目的以外には使用しません
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非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディングvol.9
非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディングvol.9

開催日:2006年8月14日(月)
場所:スペースゼロ(新宿)

主催:非戦を選ぶ演劇人の会
特別協賛:全労済ホール/スペース・ゼロ

内容は決まり次第、HPなどでお知らせ致します。(12/8に上演し、好評をいただいた「日本の戦争」は、再演する予定です)

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非戦を選ぶ演劇人の会は
「市民意見広告運動」の趣旨に賛同致します。
反戦市民グループ「市民意見広告運動」は、この国を〈戦争をする国〉〈戦争ができる国〉にする自民党の「新憲法草案」に反対します。
9条改憲を許さないだけではなく、日本政府に非武装・不戦を実行させる九条実現を基本的なスタンスとします。

それを実行することが平和をもたらす道であることを改めて強く世論に訴えることにしました。

今年の5月3日の憲法記念日に、全国紙紙に「9条改憲反対」「九条実現」「イラクからの自衛隊の撤退要求」の意見広告を掲載する運動を進めています。

日本を戦争国家にさせないため、この運動にみなさまのご参加を心からお願いします。
ご連絡をいただければ、すぐ、詳しい資料などをお送りいたします。

市民意見広告運動

〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-29-12-305
URL:http://www.ikenkoukoku.jp/
E-mail:info@ikenkoukoku.jp
資料請求先:TEL・FAX 03-3423-0266 & 03-3423-0185
新聞掲載賛同金:個人・一口2000円  団体・一口5000円 
振込先:郵便振替口座番号 00110-5-723920
加入者名 市民意見広告運動

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公立学校における「日の丸・君が代」強制に抗議し教職員に対する処分の撤回を求める共同アピール

東京都教育委員会は5月27日、都内の公立学校入学式における「君が代」斉唱時の不起立、「君が代」の伴奏拒否などを理由に10人の教職員を停職、減給、戒告処分にすると発表しました。すでに今年の卒業式では同様の理由で54人の公立学校教職員が処分を受けています。 「日の丸」と共に、かつての日本のアジア侵略のシンボルとなった「君が代」を受け入れがたいとする人は多く、また、キリスト者としての宗教上の理由による拒否、国旗国歌は認めるが「強制」そのものに反対しての拒否もあります。
このように被処分者の立場は様々ですが、これらの教職員が自らの「思想及び良心」に基づいて行動していることは明らかです。
石原都知事・都教育委員会による一連の処分は、日本国憲法第19条に保障された「思想及び良心の自由」に違反するばかりか、教育基本法第10条「行政による教育への不当な介入の禁止」からも逸脱するものです。また、国旗・国歌法成立時の第145国会で「強制はない」とした政府見解をも大きく裏切るものだと言わざるを得ません。
都知事・都教委は、生徒の不起立をも教職員の指導不足として処分するなど、強制をエスカレートさせてきました。特に今回は「停職一ヶ月」という重い処分者を出した上、休日に前任校の卒業式に出席した教員が「色々な強制がある中であっても、自分で判断し、行動できる力を磨いていってください」と祝辞で述べた一言までをも聞き取り調査の対象とするに至りました。この発言は教育者として讃えられるべきではあっても、決して非難されるべき内容ではありません。都知事・都教委による処分は、生徒の「思想及び良心の自由」をも守ろうとする、教育公務員にふさわしい人材をあえて排除しようとする、本末転倒の行為ではないでしょうか。
私たちは司法の憲法判断にも大きな疑問を抱きます。

日野市の音楽科教員が「君が代」伴奏拒否による処分の撤回を求めた裁判で、東京高裁は東京地裁に引き続き、原告の訴えを退けました。「公務員の思想・良心の自由は公共の福祉の見地から内在的制約を受けるが、憲法第19条に違反するとまでは言えない」というのがその主な理由です。
これは、自らの「思想・良心」に背く「君が代」の伴奏によって、他者に歌わせる役割を担い、他者の「思想・良心」の自由をも侵害しかねないという二重の苦しみが現に発生していることに目を向けないものであり、公務員の人権を狭める結果となりました。この判決は、都知事・都教委の処分を認めるものとして、その後の強制に拍車をかけています。
私たちは、こうした行政による教職員への「思想・良心」の侵害や、「日の丸・君が代」の強制による「愛国心教育」が、日本を再び「戦争のできる国」にする可能性があるのではないかと強く懸念します。 教育の現場には、私たちの未来が託されています。私たちはもう二度と「もの言えぬ教師」「もの言えぬ子ども」を生み出してはなりません。多様な考え方を知り、自分で考え、判断し、自らの思想・良心に基づいて行動できる人間を育成するために学校はあるべきです。
教育現場における「思想及び良心の自由」の侵害は、必ずや「表現の自由」の抑圧を伴って日本の民主主義を形骸化させると、私たちは考えます。すでにその兆候が明らかになりつつある今、私たちは、石原都知事・東京都教育委員会に対し以下のように強く求めます。


2003年10月23日付通達「入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱の実施について」を即刻廃止すること。今後この通達による職務命令を出さず、処分を行わないこと。これまでの被処分者の処分を取り消し、名誉回復をはかり、謝罪、補償すること。


「日の丸・君が代」の強制は、公権力による人権侵害として、教育の場にとどまらぬ問題を孕んでいます。海外のメディアはこれについて「日本では先生が国歌を歌わないと罰を受ける」と驚きの論調で伝えました。この驚きは、「強制」に対して沈黙を守っている日本の多くの人々にも向けられています。これは、基本的人権の中核とされる「思想及び良心の自由」を私たちがどうとらえ、どうしたいのかという、私たち自身の問題であり、「強制」による被害を受けた当事者が声をあげるだけでは解決しません。 私たちはこのアピールを広く各方面に訴え、賛同の輪を拡げ、このような事態を何とか打開したいと心から願っています。


2005年6月15日
非戦を選ぶ演劇人の会
映画人九条の会
日韓演劇交流センター

【賛同団体】
全国演劇鑑賞団体連絡会議幹事会
日本舞台美術家ギルド
(社)日本ペンクラブ
日本新劇製作者協会(6/16付追加)

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「九条広告支援の会」

憲法9条を変えることに反対する意見広告「九条広告支援の会」
http://ad9.org/
にも協力しています。

世話人:貫橋宣夫 (久留米大学),畑山敏夫 (佐賀大学),樋口
栄子 (佐賀市在住) 事務局長 :豊島耕一 (佐賀大学)

【賛同人】 (4月1日更新)
明樹由佳(俳優),石川捷治(九州大学大学院法学研究院),井上ひさし(作家),きくちゆみ(環境・平和活動家),國弘正雄(英国エジンバラ大学特任客 員教授),くまがいマキ(劇作家・非戦を選ぶ演劇人の会実行委員),斉藤 貴男(ジャーナリスト),早乙女勝元(作家),篠原久美子(劇作家),田畑精一(絵本作家),永井愛(劇作家),西山水木(俳優),西山剛司(9条の会 を応援し趣旨を広める会),根岸季衣(俳優),古田足日(児童文学者),三好永作(九州大学総合理工学研究院),山田洋次(映画監督)

4/10に毎日新聞に九条擁護のメッセージや各地の九条の会の情報が載る予定です。
詳細は、下記のHPをご覧ください。
http://ad9.org/

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ご報告
8/15のピースリーディング会場でのカンパや、本、Tシャツの売り上げなどが、11/14の時点で、60万円になりましたので、JVC(日本国際ボランティアセンター)を通してイラクへ緊急支援金として11/16に寄付致しました。被害の激しいファルージャの病院へ送られる医薬品などに使われる予定です。

詳しくは、以下のJVCのHPをご覧下さい。
http://www.ngo-jvc.net/

また、イラクの最新情報などは、以下もご覧下さい。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/18736
バクダッドの医師からのメール
   http://eritokyo.jp/independent/nagano-pref/irohira-co0011.html
   http://reishiva.exblog.jp/783256/

以下、転載歓迎

「バグダッドのセントラル子供病院、モハメド医師から、今回の事件についてもメールをもらったので、取り急ぎ翻訳して送ります。彼は、今年2月から半年間、名古屋大学病院で研修医として、医療技術を学び、8月末にイラクに帰国しました。僕も彼の招聘を手伝っています。」

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   親愛なる友人へ

   現在、かなり多忙なのですが、日本人男性の誘拐・殺害事件の背景を説明しなければいけないと思っています。

   イスラム教の指導者たちの調整が機能していない状態にあり、事態は最悪です。

   その原因は、ほとんどの指導者が刑務所に送られ、残りはイラク国外に逃げてしまったことです。だから、イラク国内には、アメリカ軍のための軍隊か、テロリストしかいないんです。私たちの現状を想像できますか? お金のための軍隊か、米軍をイラクから追い出すための軍隊しかいないのです。もうイラクに日本の人を送らないでください。バグダッドで私たちは、より困難な生活を送っています。

   毎日、バグダッドの市民に対して、3〜4回の爆撃が行われています。昼でも夜でもです。とくに早朝に爆撃されます。アメリカ軍の戦車が一日に何度もハイウェイを通過し、よく彼らは攻撃されます。だから、ハイウェイを使うことができません。ハイウェイで攻撃に会う可能性がきわめて高いので、緊急事態でない限り、誰もハイウェイを使いません。また、イラク国軍はアメリカ軍に指揮され、彼らの命令下で働いています。だから、彼らも攻撃の対象にされるのです。

   不思議に思ったかもしれませんが、先週、Dialaで49人ものイラク人兵士が殺されたのは、このためです。さらに、イラク国外に逃げようとした、医者や科学者も殺されています。イラク国内にいるイラク人も殺されるかもしれないという脅威にさらされています。とりわけ特別な立場にいる人、例えば政府機関で働いている人や特定分野で有名な人にとっては、その危険性がより高くなっています。

   もちろんのこと、外国人が殺される確率は、それよりも高くなっています。だから、全ての日本の方に、自重してイラクから離れることをお願いしています。そして、日本軍の早期撤退をお願いします。イラクの状況はより悪化していくので、軍人だろうと安全ではなくなるでしょう。彼らの命も守ってください。

   日本とイラクの良好な関係を維持したいので、日本人殺害事件のことを残念に思っています。イラクの人々を責めないでください。私たちは、あなた方の親愛なる兄弟でありたいのです。日本人の中には、私たちイラク人のことを憎む人がいるだろうと思っています。しかし、私たちは何をすればよいのでしょうか?

   最後にいっておきたいことは、今まで、イラクにとって、いい兆しはなにもありませんでした。イラクのリーダー、アラウィが選挙のことを話している一方で、ファルージャではアメリカからの大規模攻撃を待ち受けているんです。

   じつに皮肉なことではないですか。

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ファルージャの市民を代表して諮問評議会、弁護士会、教員組合、部族長協議会、Fatwa・宗教教育議会が連名でアナン国連事務総長に宛てたメッセージをご紹介します。(日付は10/24?)原文は
      http://www.stopwar.org.uk/article.asp?id=241004
にあります。翻訳・紹介者は「ストップ・ザ・ウォー連合(Stop the War Coalition ) 」に関係しておられるロンドン在住の日本人です。

その方によると、このメッセージは、イギリスのストップ・ザ・ウォー連合ブリストル支部に届いたものを「911を追求する組織」がニュースレターの中で紹介したもので、転送・転載歓迎とのことです。

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アメリカ軍がイラクで毎日、大量虐殺を続けていることは、証拠を提出するまでもなく明らかです。そして、この手紙を書いている今、アメリカはファルージャの街に対して、この大量虐殺を実施しています。アメリカ軍は自らが保有する中で、最も破壊能力の高い爆弾をファルージャの市民に向け投下し、罪のない多くの人々をを殺傷しているのです。そして地上では、アメリカ軍の戦車が、激しい砲撃で街を破壊しています。

ご存知のように、ファルージャ市の代表とアラウィ政権との間で交渉が続いているため、現在ファルージャに軍は駐留していません。またここ数週間、抵抗勢力も行動を控えています。

しかし、新たな爆撃は、イスラム教の断食月ラマダンで、人々が断食をしている時に開始されました。その結果、多くの市民が、瓦礫の中に埋まり、外からの援助も断ち切られている状態です。10月13日の夜、アメリカ軍は爆撃機1機で、民家50件を破壊、多くの人を殺害しました。これは大量虐殺という犯罪行為ではないのでしょうか、それともアメリカ民主主義の教訓なのでしょうか。アメリカ軍は、占領を認めさせるために、ファルージャの人々に対しテロ行為を繰り返しているのです。

あなた(アナン事務総長)は、アメリカとその同盟国が、大量破壊兵器の脅威を口実に、私たちの国の破壊を続けて来たことをご存知のはずです。彼らは自らの大量破壊兵器を用い、多くの市民を殺害しました。そして今になって、イラクに大量破壊兵器はなかったことを認めています。しかし、彼らは自分たちが犯した罪については口にしようとしません。世界中が沈黙しているのです。イラクの一般市民を殺害することすら非難の対象にならないのです。アメリカは、1991年の戦争の後、イラクに賠償金の支払いを強制しましたが、今回アメリカはイラクに賠償金を支払うでしょうか。

私たちの住んでいる世界はどうやら、二つの異なった基準があるようです。ファルージャでアメリカとその同盟国はアル・ザルカウィという新しい、正体不明の標的を作り出しました。ザルカウィはアメリカの犯罪行為を正当化する新たな口実です。この新しい人物は一年前に、でっち上げられました。そして、その一年の間、アメリカは民家、モスク、レストランを攻撃し、女性、子供を殺害しました。そして、常に「われわれは、アル・ザルカウィに対する攻撃を成功裡に遂行した。」とだけ言い、決して、ザルカウィを殺したとは言いません。言えない筈です、ザルカウィなど実在しないのですから。

私たちファルージャの住民は、この人物が市内にいないことを保証します。そして、多分イラク国内にいることもないでしょう。私たちは、これまで何度も、「誰でもいいから、ザルカウィを見かけたら、殺せ」と訴えてきました。しかし、今、ザルカウィはアメリカがでっち上げた幻だということがわかりました。私たちの代表は、これまで繰り返し、市民の誘拐や殺人を非難してきました。私たちは、非人間的なことをしているグループと何のかかわりもありません。ファルージャに対する犯罪行為をやめ、軍をファルージャから撤退させるよう、あなたそして世界の指導者がブッシュ政権に大きな圧力をかけることを要請します。

ファルージャからアメリカ軍が一時撤退した後、ファルージャは平和で静かな街となっていました。混乱はまったくありませんでした。
資金不足にもかかわらず、街の文民行政もうまく機能していました。私たちの唯一の犯した「罪」は、占領軍に来てほしくないと主張したことのようです。しかし、占領に反対するということは、国連憲章そして国際法、また人間としての常識に照らし合わせてみても、私たちが持つ当然の権利のはずです。

今、あなた、そして世界の指導者が、新たな惨事を防ぐために早急に介入することを要請します。私たちは、イラクの国連の代表と連絡を取って、このメッセージを伝えようとしましたが、ご存知の通り、国連はバグダッドで一番警備の厳しい、外の社会と遮断されたグリーン地域にあり、立ち入りは許されませんでした。私たちは国連にファルージャの状況に目を向けて欲しいと願っています。

ファルージャに住む市民一同、教職員組合etc.

原文にある後書:

On behalf of the people of Fallujah and  for:

Al-Fallujah Shura Council
The Bar  Association
The Teacher Union
Council of  Tribes Leaders
The House of Fatwa and Religious  Education

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イラクに駐留する自衛隊の即時撤退と
自衛隊によらない復興支援の継続を求めるアピール

11/1付けで、政府、各党、マスコミにアピールを送りました。
自衛隊撤退を求めるアピールを広め、派遣延長の選択を政府にさせないために、各地で声をあげて下さるようお願い致します。
2004年11月1日

自衛隊の宿営地には、何度も迫撃砲での攻撃が行われ、人質となり拘束された香田さんは無惨にも殺されました。

イラクでは、連日米軍による空爆が行われ、空爆で殺されるイラク人の多くは、女性や子供だということです。

米軍の攻撃を支持する日本政府の対応により、イラクの対日感情は悪化しています。自衛隊は、即時撤退し、いかなる延長継続も行うべきではありません。

自衛隊によらずとも、日本に出来る復興支援はたくさんあり、イラク国民もそれを望んでいます。日本国民の多くもまた、自衛隊の駐留継続を望んでいません。

非戦国家として、復興支援のあり方を転換すべきです。
自衛隊の即時撤退と、自衛隊によらないイラク国民の望む形の民間と協調した復興支援を求めます。

非戦を選ぶ演劇人の会
緊急コメント

なぜ、イラクで死者が増え続けるのか?

くまがいマキ
イラク人の死者数のケタ違いの多さについて
**10/30 夜 comment on **
香田さんが人質となった背景を考える
**10/29 午前 comment on **

「九条の会」に賛同します
非戦を選ぶ演劇人の会は、「九条の会」のアピールに賛同し、
憲法九条を変えず、実質的なものとして守るだけでなく、
世界中に広めるため、様々な団体と協力しながら活動していきます。

記者会見の記事
http://www.9-jo.jp/
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040611-00000008-maip-pol.view-000
http://www4.vc-net.ne.jp/〜kenpou/seimei/seimei36.html
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-06-11/03_01.html
■■「九条の会」アピール (全文)■■

 日本国憲法は、いま、大きな試練にさらされています。

 ヒロシマ・ナガサキの原爆にいたる残虐な兵器によって、五千万を越える人命を奪った第二次世界大戦。この戦争から、世界の市民は、国際紛争の解決のためであっても、武力を使うことを選択肢にすべきではないという教訓を導きだしました。

 侵略戦争をしつづけることで、この戦争に多大な責任を負った日本は、戦争放棄と戦力を持たないことを規定した九条を含む憲法を制定し、こうした世界の市民の意思を実現しようと決心しました。

 しかるに憲法制定から半世紀以上を経たいま、九条を中心に日本国憲法を「改正」しようとする動きが、かつてない規模と強さで台頭しています。その意図は、日本を、アメリカに従って「戦争をする国」に変えるところにあります。そのために、集団的自衛権の容認、自衛隊の海外派兵と武力の行使など、憲法上の拘束を実際上破ってきています。また、非核三原則や武器輸出の禁止などの重要施策を無きものにしようとしています。そして、子どもたちを「戦争をする国」を担う者にするために、教育基本法をも変えようとしています。これは、日本国憲法が実現しようとしてきた、武力によらない紛争解決をめざす国の在り方を根本的に転換し、軍事優先の国家へ向かう道を歩むものです。私たちは、この転換を許すことはできません。

 アメリカのイラク攻撃と占領の泥沼状態は、紛争の武力による解決が、いかに非現実的であるかを、日々明らかにしています。なにより武力の行使は、その国と地域の民衆の生活と幸福を奪うことでしかありません。一九九〇年代以降の地域紛争への大国による軍事介入も、紛争の有効な解決にはつながりませんでした。だからこそ、東南アジアやヨーロッパ等では、紛争を、外交と話し合いによって解決するための、地域的枠組みを作る努力が強められています。

 二〇世紀の教訓をふまえ、二一世紀の進路が問われているいま、あらためて憲法九条を外交の基本にすえることの大切さがはっきりしてきています。相手国が歓迎しない自衛隊の派兵を「国際貢献」などと言うのは、思い上がりでしかありません。

 憲法九条に基づき、アジアをはじめとする諸国民との友好と協力関係を発展させ、アメリカとの軍事同盟だけを優先する外交を転換し、世界の歴史の流れに、自主性を発揮して現実的にかかわっていくことが求められています。憲法九条をもつこの国だからこそ、相手国の立場を尊重した、平和的外交と、経済、文化、科学技術などの面からの協力ができるのです。

 私たちは、平和を求める世界の市民と手をつなぐために、あらためて憲法九条を激動する世界に輝かせたいと考えます。そのためには、この国の主権者である国民一人ひとりが、九条を持つ日本国憲法を、自分のものとして選び直し、日々行使していくことが必要です。それは、国の未来の在り方に対する、主権者の責任です。日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、「改憲」のくわだてを阻むため、一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始めることを訴えます。

 二〇〇四年六月一〇日

 井上ひさし
 梅原  猛
 大江健三郎
 奥平 康弘
 小田  実
 加藤 周一
 澤地 久枝
 鶴見 俊輔
 三木 睦子

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